もくテク「品質について悩める人の会 Vol.5」を開催しました

こんにちは。開発本部の浦田です。
09/26(木)に「品質について悩める人の会 Vol.5」を開催しました。
登壇や開催のサポートをすることは過去にもありましたが、今回は主担当だったので準備と開催中の様子をお届けします。

第5回のテーマは見える化!

前回(品質について悩める人の会 Vol.4 - connpass)から9か月空きましたが、品質について悩める人の会も今回で5回目。
品質管理はIT業界ではまだまだニッチなポジションなので人を集められそうなテーマを考えるのに毎回苦労するのですが、
今回は

  • プロジェクトの見える化
  • ワークショップメイン

この2つを軸にして組み立てました

「見える化」って?

一言で「見える化」と言っても定義が幅広いですよね。
辞書の言葉を借りると、「情報や物事の全体を、誰にでも分かるようにすること」を指します。
例えば、信号機は交通を高度に抽象化した「見える化」の一つですし、毎朝の天気予報で見る降水確率なども「見える化」の一つです。

今回は「品質に悩める人の会」なので、プロジェクトの品質や進捗の「見える化」について議論してもらうことにしました。
例を挙げると、

  • 設計書やコード等の成果物の品質を何を元に測っているのか(レビューやテストの結果、コミットの回数、かかった工数等)
  • その元となる情報はどうやって集めているのか(Trac、GitHub、エクセル等)
  • 最終的にどういった形で見えるのか(表、グラフ等)

といったようなことです。

ワークショップメインで

実は「品質について悩める人の会」では第2回からワークショップ形式を取り入れています。​
第1回はセミナー形式だったのですが、開催してみると1時間以上のコンテンツを考えて資料を用意するのが大変だったり、参加者の盛り上がりがイマイチだったりと問題が多かったので早々にワークショップ形式に移行しました。

結果として事前準備の時間を削減できたし、参加者間で活発な意見交換が行われ、我々としても弥生と違う考え方を知る良い機会になりました。

と、良いことだけ並べましたが、話がどのように盛り上がるのか予想が難しく、ファシリテーションがぶっつけ本番なので柔軟に対処しないといけないという面もあります。
私自身も当日はどんな方向に転がるのかドキドキしていました。

準備の様子

準備で一番気を使ったのはやはりテーマ決めでした。
テーマについては暗黙の制約がいくつかあって、回を追うごとに選択肢が狭まるのが毎回悩みの種です。

  • 品質関係のポジションはそもそも絶対数が少ないので、ニッチなテーマにすると人が集まらず開催できない
  • テーマの主語が大きすぎると浅い話しかできず意義がなくなる
  • ワークショップメインとはいえ、テーマについては弥生の品質管理として語れる程度には実績やノウハウを持ってないといけない
  • 決まった答えがなく、色んな意見が出て議論が盛り上がりそうなテーマを選ぶ
  • 続きものなので過去回とのテーマ被りはNG
  • タイトルだけで飛びつく人が出るような、キャッチ―な感じで

以上を満たすものということで、喧々諤々の議論の末「プロジェクトの見える化」に決定しました。

テーマが決まったあとは資料作成や盛り上げる工夫、細かい段取り決めなどですが、そのあたりは第4回までのノウハウがあるので割とサクサクッと進みました。
当日、ペンが足りないとかお菓子が少ないとか小さいトラブルはありましたが笑

開催中の様子

当日の来場者は14人とまずまずの盛況でした!(品質管理ネタにしては)
常連さんもチラホラいらっしゃって、非常にありがたい限りです。

見える化の認識合わせとアイスブレイクを済ませて早速ワークショップへ・・・
見える化の事例orアイデアを出し合ってディスカッションしてもらう形式で30分弱×2回のワークショップを行いました。

1回目はスタート直後こそ静かでしたが、すぐに加熱して盛り上がりました!

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大盛り上がりのワークショップ

休憩時間にも、皆さん席にとどまってずっと議論されていました。
社内に同じようなポジションの人がいない、もしくは話す機会がなかなかないという方が多いので、日頃から議論したいことが溜まっているのでしょう。

休憩後の2回目はお題を変更しましたが、どのテーブルも盛んに意見交換が行われていました。
私もファシリテーターの役目もそこそこにテーブルに加わってきたのですが、話を聞いていると見える化に興味があるけどできていない、手探りでやっているけどなかなか効果が出ないという方が多い印象でした。

参加者同士の議論で何か持ち帰ってもらうという目論見は少し外れてしまいましたが、ここは弥生のやり方に興味を持って聞いてもらえるチャンス!品質監査に利用している数値や判断基準についてお話ししたところ、大変参考になったと喜んでもらえました。

そんなことをしている間に2回目のワークショップもあっという間のタイムアップ。
閉会後のフリータイムもなかなか人がはけず最後まで盛況のまま終了しました。

最後に

今回は参加者も多く、内容的にも大変盛り上がったので過去4回と比較しても大きな手ごたえがありました。
今後も品質について悩みや想いを議論できる場を設けていきますので興味のある方はお気軽にご参加ください!

直近の開催予定はこちら
* 10/10(木)開催
Misoca 秋のLT大会 - connpass
* 10/24(木)開催
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