マネージャー視点でリモートワークを語ろう
弥生株式会社で製品サービスのチーフテクニカルリーダーをしているクロキです。
弥生アドベントカレンダー 2020の22日目の記事を書きますよ。
はじめに
コロナ禍の影響で、弥生でも2020年4月からリモートワークが始まりました。
すでに中途入社してすぐリモートワークになった記事や、新卒1年目なのにフルリモートで研修になった記事が投稿されていますが、今回はマネージャー視点でリモートワークを語る話となります。
リモートワークの困りごと
リモートワークとは、働く場所がオフィスではなく自宅になるだけです。
とは言っても、実際やってみるとオフィスとは違う困りごとが出てきます。
- とりあえず腰が痛い。会社の椅子って実はよかったのかも…
- 通勤がなくなった分、メリハリもなくなってしまった
- 誰ともしゃべってなくて寂しい
- 毎日、代り映えしなくて、今日が何曜日か分からない
- ちょっと相談したいけど、状況がよくわからないから声をかけづらい
世間的にもリモートワークの課題は話題になっているようです。
そこで弥生では、以下の3つのテーマに対して施策をやることにしました。
- 生活の乱れ
- 孤独
- 何が起こっているのか、どうすればいいのか分からない不安
詳細は以下に書きますが、平たく言うと「メンバーの心と身体をケア」が目的です。
①朝会、夕会
朝会では毎日の作業予定、課題を。
夕会では毎日の作業実績、課題を。
それぞれZoomでプロジェクトのチームメンバーに共有します。
②チーム会
月水金の午後イチにチームメンバーがZoomに集まり、会社からの連絡事項や他のプロジェクトで起こっているトラブルなどを共有します。
③個別面談
週に1回、上司と15分以上話す時間を設けます。
チームメンバーが話したいことをなんでも話す場となります。
④カウンセリング
必要に応じてカウンセリングの場を設けます。
弥生にはカウンセラーの資格を持ったマネージャーがいます。また契約している産業医との面談も可能です。
うちのチームの結果
チームメンバーからは個別面談を通じて施策のフィードバックを受ましたが、「リモートワークのほうがむしろ快適で、全員一律に心配してくれなくても問題ないですよ」「リモートワークのほうが作業に集中できて、効率が上がりました」という意見が多く寄せられました。こういうメンバーはリモートワークだから何か特別な対応をしなくても問題なかったわけです。
ただ、お子さんがいるメンバーは事情が違いました。仕事中にお子さんが乱入してきて集中できなくて困っている話や、自宅での作業場所を確保するのが難しい話などの、様々な相談を受けました。必要に応じて、私の上司にエスカレーションするなどの対応をとりましたが、緊急事態宣言中は先が見えない状況が続くため、ハッキリと回答を出せないところが辛い状況でした。
また、自宅に引きこもることによる運動不足の話や、椅子や机などの作業環境を整える話、作業中の座る姿勢の話など、身体のケアについて話すことが多かったですね。
自宅のモニターやキーボードについて雑談することもありました。21日目の記事はこうして生まれた次第。
施策の効果はメンバーによって様々でしたが、誰もメンタルダウンすることなく乗り切れたことはホッとしました。
肝心の仕事の成果ですが、リモートワーク開始当初は低下したものの、環境が整うにつれて徐々に解消されていきました。そして、今年も無事に弥生21シリーズをリリースできました!
もっとも、コロナ禍の状況は依然として続いており、東京都の新規陽性者数も増加傾向にあります。
弥生でも引き続きリモートワークも継続して、心身の安全を図りながら製品サービスの開発を継続していきます。
クロキ自身の結果
リモートワークで長時間自宅にいるようになったため、同居する妻から「心身が休まらなくなった」と苦情を受けております。
そんな理不尽なw