ログの可視化から始めるスマートなサービス運用 ~Log Analyticsのご紹介~
みなさま、はじめまして。
弥生のウシオと申します。
前回のブログで告知させていただきました通り
先日、無事にもくテク#1を開催することができました。
ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
これからも定期的に開催していこうと思っておりますので、
今回ご参加いただけなかった方も是非次回はご参加くださいませ。
お待ちしております。
はじめに
さて、当ブログですが「開発者ブログ」と銘打ってることから
おそらく読者のみなさまもエンジニアの方が多いのではないかと思います。
(もちろん、エンジニア以外の方もウェルカムですよ!)
そこで質問ですが、みなさまはどんな業務を主としたエンジニアなのでしょうか?
- Webアプリ
- Windowsネイティブアプリ
- データベース
- インフラ系
- フルスタック(!!)
ここ最近は特に色々な技術が登場しておりますので、様々かと思いますが、
何かしらのかたちでサーバー運用に携わってる方も少なくないかと思います。
では、そんなみなさまにもう一つ質問です!
「ログ、収集していますか?」
当然、収集されていますよね。(収集してないと怒られるし)
では、「収集したログ、活用していますか?」
・・・はい、大人なので空気を読みました。
「カツヨウ?なにそれ美味しいの?」という感じで、
せっかく集めたログを十分に活かしきれていないケースも多いですよね。
今回は活用のための第一歩。
ログの可視化について、弥生で実践している方法をご紹介させて頂こうと思います。
環境を問わず使用できるログ可視化サービス
最初にネタバレをしてしまうと、
弥生では「Log Analytics(旧名 Operational Insights)」という
Microsoft Azureのサービスを使用してログの可視化を行っております。
「なんだ、Azure(Windows)かよ。。。」
「AWSで運用してるから、関係ない話だな。」
「うちなんかオンプレだぜ!!」
心配ご無用!!
実はこのサービス、Microsoft以外のクラウドサービスやオンプレにも対応。
さらには、Windowsだけでなく、Linuxにも対応しているんです!
Log Analytics 紹介
「Log Analytics」で可視化できるログの種類は以下の通りです。
- Windowsイベントログ
- Windowsパフォーマンスカウンター
- ETWログ
- IISログ
- Linux Syslog
- etc...
例えば、エラーや警告が出ているイベントログだけを抽出したり
マシン毎にCPUの使用率をグラフ化したりすることができます。
サービスを使用するために必要な手順は
Azureポータルからいくつかの情報を入力するだけです。*1
可視化の対象がAzureなら、連携方法も簡単!
全部、Azureポータルから行えます。
VMの場合は、対象となるVMを選んで接続するだけ!
Cloud Serviceの場合は、ログの出力先であるストレージを選んで追加するだけ!*2
AWSやオンプレでも、「Log Analytics」ポータルからエージェントをダウンロードして
インストールするだけで可視化されます!
無償プランあり〼
いやいや、でもお高いサービスなんでしょう?
たしかに、決して安くはないです。
本格的に利用しようとしたら、それなりに費用は掛かります。*3
ただ、下記条件であれば全ての機能が無償で使えちゃうんです!
試用期限もありません。*4
- データの保有期間が7日
- 1日あたりのデータ量制限が500MB
とりあえず、お試しで使ってみても損はないかと思いますよ。
どうでしょうか?
ちょっと試してみようかなという気持ちになりましたでしょうか。
「Log Analytics」の細かいテクニックや、PowerBIを用いたグラフ化などについては
弥生での具体的な活用事例を交えて、また近日中にご紹介させていただきます。
乞うご期待!!
*1:「Log Analytics」はMicrosoft OMSというソリューションに包括されるため、AzureポータルではMicrosoft OMSのワークスペースを作成します。
*2:Cloud Service から Windowsパフォーマンスカウンターを収集するためには、もう一工夫必要です。詳細はまた別の機会に。
*3:サービスの価格は右記ページを参照して下さい。https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/log-analytics/
*4:サービスの価格や内容については、予告なく変更になる可能性があります。